樹木葬の種類

近年、日本国内において、少子高齢化や核家族化が、急速に進み、大きな社会問題となっている中、お墓の承継問題も、大きな課題となっております。その様な社会状況も影響してか、近年益々、樹木葬への注目が高まっており、現在全国各地では、様々なタイプの樹木葬が、数多く分譲されており、今後は更に増加、多様化していくものと予測されております。

その様な状況も有り、一口に「樹木葬」とは言っても、実に様々なタイプの樹木葬が存在しております。現在国内で分譲中の、全てのタイプの樹木葬を網羅し、個別に説明することは、困難であることも有り、ここでは主に現在分譲されている、代表的なタイプの樹木葬を、おおまかに分けてご説明致します。尚、どの様なタイプの樹木葬であっても、管轄役所より「墓地の経営許可」や「納骨堂の経営許可」等、墓地や納骨堂経営に必要な許認可を、正式に受けた上で、「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月条例31日法律第48号)」「条例」「刑法」等の、関連法令に則り、健全に運営されている必要が有ります。

又、「墓地」として、経営許可を受けていた墓地区画や、「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月条例31日法律第48号)」の施行以前から存在し、行政から許可を取得している、いわゆる「みなし墓地」等を、後から樹木葬に変更して、再分譲をする場合にも、許認可を受けた時点とは、埋葬方式や区画数等が異なる為、改めて別の許認可が必要となり、「一般墓地」から「樹木葬墓地」への変更等(「墓地区域変更許可」等)の許可申請をし、改めて管轄役所より、正式に許認可を受けた上で、分譲を開始する必要が有ります。
(※各々の樹木葬の詳細等は、墓地(樹木葬)の管理者へ、直接お問い合せ下さい。)

樹木葬を、まず大きく分類すると、
①「里山型」樹木葬
②「都市型」樹木葬
の2つのタイプに、分けることができます。



現在では、「里山型」樹木葬よりも、「都市型」樹木葬の方が、数多く分譲されており、近年新たに造成、分譲されている樹木葬も、「都市型」樹木葬の方が、数はかなり多いです。尚、いわゆる「都市型」「里山型」共に、実際には、【埋葬方法】「遺骨が土に還れるタイプ(遺骨が土に触れるよう、又はそれに準じた形で埋葬される方式)」or「遺骨が土に還れないタイプ(一定期間、骨壺のまま安置する方式等)」、「永代個別埋葬方式」or「一定期間経過後、他人の遺骨と一緒に合祀、合葬される方式」、【使用期間】「永代、永久、無期限(遺骨が土に還れる埋葬方式の場合が多い)」or「有期限、一定期間(一定期間経過後は、他人の遺骨と一緒に合祀、合葬される場合が多い)」、【永代供養】「永代供養付き」or「永代供養無し」、「永代供養(合同慰霊祭、永代供養法要、永代供養祭等)を一定期間ごとに開催する」or「永代供養(合同慰霊祭、永代供養法要、永代供養祭等)を開催しない」、【価格】「全ての区画が一律、同一価格」or「選ぶ区画によって価格が違う」等々、各々の墓地(樹木葬)の管理者が、条件等を個別に設定しており、それぞれ違いが有る為、更に様々なタイプに分かれますので、購入後に後悔されない為にも、購入を決める前に、墓地(樹木葬)の管理者へ、直接お問い合せされることをお薦め致します。

①「里山型」樹木葬

墓地として許可を受けた、山林等の土中に、遺骨を埋葬するタイプの樹木葬です。自然回帰志向に近く、自然葬の考えにも、より近い埋葬方式をとっています。自然に近い状態の山林の土中に、遺骨を埋葬するというタイプの為、都市部に設置することは、実際にはなかなか困難である為、都市部よりある程度離れた場所に、設置されていることが多く、「都市型」樹木葬に比べると、都市部からのアクセスは、やや不便な所も有るかと思います。又、より自然の状態に近い山林を、埋葬スペースにしている場合、実際に足を運んでみると、

・実際に現地へ行ってみたら、イメージと大きく違い、がっかりした
・車イス使用者や、足が弱い高齢者がいたが、埋葬スペースに行くまでに、距離が遠く、足場や環境も悪く、かなりの労力を要したり、墓参を断念したりした
・草木がうっそうと生い茂り、昼間でも暗くじめじめしていた
・大量の枯葉で埋め尽くされ、埋葬スペースはおろか、道すら分かり辛かった
・管理が行き届いておらず、雑草が伸び放題で、シンボルツリー等の花木も枯れて、荒れ果てていた
・現地に管理事務所等の管理施設が無く、管理者や職員も常駐していない為、何か用が有る時や、何か有った際に、連絡が取りづらく、すぐに対応してもらえず、不安だ
・実際に現場に行ったら、樹木葬墓地とは名ばかりの、ただの荒れた山林だった
・樹木や草花が、植栽されているのはよいが、植物が成長するにつれて、埋葬スペースになっている、土中に大きく根っこが張り出して、困っている
・不法投棄されたゴミが散乱していた
・墓参者では無い人達がたむろしていて不安
・登山者(ハイカー)や山菜取り目的の人等が、樹木葬墓地だと分からずに、埋葬スペースに足を踏み入れていた
・防犯カメラやセンサーライト等の設置や、警備会社との連携等の、防犯対策が施されておらず、不安だ
・火災の危険性が高い為、火気厳禁でお線香があげられなかった
・虫や動物に襲われた
・ヘビにかまれた
・野生動物が出没して不安
・野犬(野良犬)やイノシシ等の野生動物が、埋葬場所を掘り返したり、周囲を荒したりしていた
・大雨が降った際、アクセスや足元が悪く、墓参を断念した
・雪が深い地域で、降雪時期には墓参ができない
・購入したまでは良かったが、墓地として、又は樹木葬墓地として、正式な許認可を受けておらず、無許可で運営されていることを知り、今後のことを思うと不安で、後悔している
・関連法令「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」「条例」「刑法」等に則り、適正に運営されていない
・地域住民が反対運動を起こしていた     等

等々、様々な問題が有ったり、イメージや説明と違っていたり、見解の相違が有る場合等も有りますので、後から後悔しない為にも、可能な限り、一度は実際に現地に足を運んで、ご自分の目で確認し、不明な点や疑問点等が有れば、遠慮や躊躇をする必要は有りませんので、担当者に質問をして、ご自分が納得されるまで、詳しく説明をしてもらうことをお薦め致します。万一、質問や疑問等をした際に、はぐらかされたり、明確で正確な回答が得られなかったり、嫌がるような言動をとる等した場合には、より慎重に検討されることをお薦め致します。

又、一口に「里山型」とは言っても、現在日本全国では、実に様々なタイプの樹木葬が、数多く分譲されており、更に複数のタイプに分かれる為、疑問点等が有る場合には、墓地の管理者等へ、事前によく確認されることをお薦め致します。

[里山型樹木葬の主なタイプ等]

●埋葬場所、立地等
・埋葬場所が平地林(高低差が少なく、勾配が緩い雑木林等)
・埋葬場所が山(高低差が多く、勾配がキツイ丘陵地や山中等)  等

●埋葬方法
・粉骨(遺骨を細かく粉砕)の必要有り
・粉骨(遺骨を細かく粉砕)の必要無し
・遺骨を土中に埋葬
・遺骨を地面表面に散布(散骨方式)
・遺骨を土(大地、自然)に還れるような形で埋葬
・遺骨を土(大地、自然)に還ることができない形で埋葬
・遺骨を骨壺のまま(土に還ることができない)納骨(安置)
・遺骨を土に触れる形(土に還る)で埋葬
・遺骨を納骨袋等に移し替えてから埋葬
・遺骨をステンレス等の筒やカプセル等に入れて埋葬
・遺骨を予め埋設してある、プラスチックやコンクリート等でできた、パイプ(筒)や枡等に、骨壺のまま埋葬するタイプ
・遺骨を予め埋設してある、プラスチックやコンクリート等でできた、パイプ(筒)や枡等に、骨壺から出して埋葬するタイプ
・遺骨の全量(全部)を埋葬
・遺骨の一部だけを埋葬等       

●樹木、花
・樹木や花を、個別の専有区画内(使用者が申込時に選んだ区画)に、各々植えるタイプ
・樹木や花を、個別に植えるのでは無く、管理者側が「シンボルツリー」等として、予め事前に植えてあるタイプ
・樹木や花を、植えないタイプ等

●安置(使用)期間
・安置(使用)期間が永代、永久、無期限(遺骨が土に還れる埋葬方式の場合が多い)
・安置(使用)期間が有期限(1年、3年、10年、30年、33年、50年等/遺骨を骨壺のまま安置(埋葬、納骨、埋蔵)し、土に還れない埋葬方式の場合が多い)
・安置(使用)期間を、一定期間毎(1年毎等)に更新するタイプ(遺骨を骨壺のまま安置(埋葬、納骨、埋蔵)し、土に還れない埋葬方式の場合が多い)等

●価格
・選ぶ区画(埋葬場所)により、価格が違う
・どこの区画(埋葬場所)を選んでも、価格が同じ(一律、同一料金)
・最大使用(埋葬)可能人数分まで、使用料等が変わらないタイプ
・最大使用(埋葬)可能人数内であっても、埋葬人数が増える毎に、使用料等が追加されるタイプ
・年間管理費(維持管理料等)が一切不要なタイプ
・年間管理費(維持管理料等)が、一定期間毎(1年間毎等)に必要なタイプ
・年間管理費(維持管理費等)が、永代使用料等に含まれているタイプ(一定期間毎の請求は無し)
・使用料や管理費等の他に、寄付金、お布施、護持会費等の料金が発生するタイプ等

●埋葬スペース
・土中に予め、プラスチックやコンクリート等でできた、パイプ(筒)や枡等が埋設されているタイプ(御影石等の蓋がしてあり、骨壺のまま安置(埋葬)する場合が多い)
・土中に、人工物(プラスチックやコンクリート等でできた、パイプや枡等)が埋設されていないタイプ(御影石等の蓋が無く、芝生張りや、玉竜等が植えてあり、遺骨が土に還れる形で埋葬される場合が多い)    
・土中に、人工物(プラスチックやコンクリート等でできた、パイプや枡等)は埋設されていないが、埋葬(納骨)の際に、ステンレス等の金属や、ガラス製の容器等に遺骨を入れて、埋葬するタイプ(遺骨が土に還れない場合が多い)等

●使用(埋葬)可能人数
・1区画につき、1名分の焼骨を埋葬可能
・1区画につき、2名分までの焼骨を埋葬可能
・1区画につき、3名分までの焼骨を埋葬可能等

●永代供養
・永代供養が付いている
・永代供養が付いていない
・永代供養(「合同慰霊祭」「永代供養法要」「永代供養祭」等)を年1回開催
・永代供養(「合同慰霊祭」「永代供養法要」「永代供養祭」等)を年2回開催
・永代供養(「合同慰霊祭」「永代供養法要」「永代供養祭」等)の法要や祭事等は行わず、遺骨の受け入れ及び管理等のみ行うタイプ等

●合葬、合祀の有無
・一定の使用期間(期限)経過後に、遺骨を取り出され、合葬、合祀されるタイプ(骨壺のまま安置され、遺骨が土に還れない埋葬方式の場合が多い)
・永代、永久的に、合葬、合祀されないタイプ(遺骨が土に還れる埋葬方式の場合が多い、「永代個別埋葬方式」等)等

●区画(埋葬場所)選定方式
・抽選制(自由に区画、場所を選ぶことができない。又、応募多数の場合、抽選に漏れる可能性も有り)
・指定制(管理者側が、区画、場所を指定、割り当てる方式。自由に区画、場所を選ぶことができない)
・先着順(空いている区画の中から、使用者側が申込み順に、自由に区画、場所を選ぶことができる方式)    等

●区画(埋葬場所)の特定
・何らかの方法により、区画(埋葬場所)が特定できるタイプ
・区画(埋葬場所)が特定できないタイプ
・それぞれの区画(埋葬場所)が、明確に区別されているタイプ
・それぞれの区画(埋葬場所)が、明確に区別されていないタイプ等

●許認可
・管轄役所から、必要な許認可を正式に取得して、関連法令「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」「条例」「刑法」等に則り、適正に運営されている
・管轄役所から、必要な許認可を取得しておらず(無許可経営)、関連法令「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」「条例」「刑法」等に則り、適正に運営されていない等

●ペット
・ペット(焼骨)の埋葬が可能
・ペット(焼骨)の埋葬が不可
・ペット(焼骨)も人の遺骨と同様に、使用人数としてカウントされる
・ペット(焼骨)は使用人数にカウントされない等

●副葬品
・副葬品の埋葬が可能(品目等については、条件が有る場合が多い)
・副葬品の埋葬が不可等

●改葬
・埋葬後でも、遺骨の改葬が可能(骨壺のまま安置等、土に還らない埋葬方式の場合が多い)
・埋葬後、遺骨の改葬が不可(遺骨が土に還る埋葬方式に多い)等

●宗教、宗旨宗派
・宗教、宗旨宗派が、完全に自由、不問(無宗教主義者も含め、どの宗教、宗旨宗派を信仰している人でも使用可)
・特定の宗教、宗旨宗派が決まっている(指定された宗教、宗旨宗派の信者、信仰者以外の人は使用不可等)
・樹木葬の使用(申込み)条件として、特定の宗教、宗旨宗派の信者、信仰者、檀家、檀徒、氏子等になることが必要
・樹木葬の使用(申込み)条件として、特定の宗教、宗旨宗派の信者、信仰者、檀家、檀徒、氏子等になる必要が無い
・埋葬(納骨)の際や、その他各年回忌法要(49日法要、50日祭、1周忌、1年祭、3回忌、5年祭等)等の際、特定の宗教、宗旨宗派の宗教家(神職、僧侶、神父、牧師等)による、その様式に則った供養(法要、祭事等)が必要
・埋葬(納骨)の際や、その他各年回忌法要(49日法要、50日祭、1周忌、1年祭、3回忌、5年祭等)等の際、特定の宗教、宗旨宗派の宗教家(神職、僧侶、神父、牧師等)を呼ぶ必要が無く、どの宗教、宗旨宗派の宗教家(神職、僧侶、神父、牧師等)を呼ぶのも呼ばないのも自由、任意であり、無宗教でも可   等

[確認項目の例]

☐ 埋葬方式は、他の人の遺骨と混ざる心配の無い「個別埋葬方式」なのか?他の人の遺骨と混ざる「合祀、合葬方式」なのか?
☐ 「個別埋葬方式」の場合、個別埋葬をしてくれる期間は、「一定期間(有期限)」なのか?「永代(無期限)」なのか?
☐ 「個別埋葬方式」で、使用期間が「一定期間(有期限)」の場合、使用期間経過後に、遺骨はどうなるのか?
☐ 遺骨が「土に還れる」埋葬方式を採用しているか?
☐ 遺骨が「土」に触れる埋葬方式を採用しているか?
☐ 埋葬の際、遺骨は「骨壺」に入れたまま、埋葬されるのか?☐ 埋葬の際、遺骨は骨壺から出して、直接土中にまくのか?
☐ 何か容器に入れるのか?
☐ 埋葬の際、納骨袋(土に還るよう木綿製の物が多い)は使用可能か?
☐ 埋葬の際、副葬品(位牌、霊璽、手紙、写真、眼鏡、入歯等)の埋葬は可能か?
☐ 副葬品の埋葬が可能な場合、埋葬可能な副葬品の種類、品目、大きさ、数量等の条件は?
☐ 「分骨」は可能か?
☐ 埋葬スペースの土中に、土以外の埋葬用の容器等(塩化ビニール製、プラスチック製、コンクリート製、金属製等のパイプや枡等)は、埋設されているか?
☐ 遺骨は地面表面に、散布する(散骨)方式なのか?
☐ 粉骨(粉砕機等を使用し、遺骨を細かく粉砕し、パウダー状にすること)する必要は有るのか?
☐ 1区画に、何名分の遺骨を埋葬可能なのか?
☐ 1区画に、2名以上の遺骨を埋葬可能な場合、追加料金は発生するのか?
☐ 区画の選定方法は、抽選制なのか?先着順なのか?
☐ 区画の場所は、自由に選べるのか?選べないのか?
☐ 1区画の広さは、一律同じなのか?
☐ 1区画の価格は、一律同じなのか?違うのか?
☐ 選ぶ区画の場所により、価格は違うのか?
☐ 選ぶ区画により、価格が違う場合、その理由は?
☐ 遺骨を埋葬する際、「埋葬手数料」等は発生するのか?
☐ 遺骨を埋葬する際、管理者の立会いは有るのか?無いのか?
☐ 遺骨を埋葬する際、埋葬作業を行うのは、管理者なのか?使用者なのか?
☐ 遺骨の埋葬は、「事前予約制」なのか?
☐ 1区画に、複数名分の遺骨を、埋葬可能な場合、2名分以降の遺骨を埋葬する際に、追加料金は発生するのか?
☐ 1区画に1本ずつ、植樹や植花をするタイプか?
☐ 植樹や植花はせず、遺骨を埋葬するだけのタイプか?
☐ 1本のシンボルツリーの周囲に、遺骨を埋葬するタイプか?
☐ 使用期間は、「無期限(永代、永久)」なのか?「一定期間」「有期限」なのか?
☐ 永代供養は付帯しているのか?
☐ 永代供養の具体的内容は?
☐ 永代供養料はかかるのか?
☐ 永代供養の際に、供養してくれるのは誰なのか?
☐ かかる費用の内訳、明細は?
☐ 追加料金は発生するのか?
☐ 管理体制や管理方法は?
☐ 管理体制は万全か?
☐ 管理事務所等の管理施設は有るのか?
☐ 管理事務所等の管理施設が有る場合、
☐ 管理人や職員は、常駐しているのか?
☐ 
☐ 購入の際に、「領収証」「使用権利証」等は発行されるのか?
☐ 法事会館(ホール)等、法要や会食ができる施設は有るのか?
☐ 十分な広さの駐車場は有るのか?
☐ お彼岸(春、秋)やお盆期間中等、
☐ 駐車場、進入路、参道等は舗装されているのか?
☐ バリアフリー設計されているか?
☐ 車イスのまま、墓前(礼拝場所)まで行けるのか?
☐ アクセスは良好か?
☐ 高速道路のインターチェンジ、鉄道の駅、バスの停留所等は、近くに有るのか?
☐ 自然災害(天災、風水害、土砂災害、地震、火山活動、高潮、津波等々)が発生する危険性の高い場所なのか?過去に自然災害が発生したことは有るのか?
☐ 過去に何か、重大なトラブル等が発生したことは有るのか?
☐ 周辺環境はどうか?
☐ 野生動物は出没するのか?
☐ 管理者が寺院、神社、教会等の宗教法人の場合、他の宗教、宗派の信者でも、使用可能か?
☐ 宗旨、宗派、宗教は自由か?
☐ いわゆる「新宗教(新興宗教)」の信者でも、使用可能か?
☐ 無宗教主義者でも使用可能か?
☐ 遺骨を埋葬する際、寺院の住職、神社の神職、教会の神父や牧師等の宗教家を呼ばずに、埋葬することは可能か?
☐ 埋葬時や、年回忌法要の際等、自分の信仰する、寺院の僧侶、神社の神職、教会の神父や牧師等の宗教家を、呼んで供養してもらう事は可能か?
☐ 管轄役所から、正式に許認可は受けているか?
☐ 管轄役所から発行された、許可証や許可番号は?
☐ ペットの遺骨も埋葬可能か?
☐ ペットの遺骨が埋葬可能な場合、人の遺骨と一緒に埋葬してもらうことは可能か?
☐ ペットの遺骨も埋葬可能な場合、使用人数にカウントされるのか?されないのか?
☐ ペットの遺骨も埋葬可能な場合、条件や制限は有るのか?
 ☐ その他気になること、確認しておきたこと    等
  

②「都市型」樹木葬

寺院や神社の境内、霊園、墓地等の区画内に、樹木葬墓地として許可を受けた区画に、遺骨を埋葬するタイプの樹木葬です。一部の里山型樹木葬で見られるように、区画ごとに、植樹や植花を行うタイプの樹木葬も、存在はしていますが、スペース、根張り、落葉、落花、手入れ等の問題も有り、「都市型」でのこのタイプの樹木葬は、里山型に比べると、数は少ないのが現状です。又、実際に現地へ足を運んでみると、

・実際に現地へ行ってみたら、イメージと大きく違い、がっかりした
・車イス使用者や、足が弱い高齢者がいたが、埋葬スペースに行くまでに、距離が遠く、足場や環境も悪く、かなりの労力を要したり、墓参を断念したりした
・草木がうっそうと生い茂り、昼間でも暗くじめじめしていた
・大量の枯葉で埋め尽くされ、埋葬スペースはおろか、道すら分かり辛かった
・管理が行き届いておらず、雑草が伸び放題で、シンボルツリー等の花木も枯れて、荒れ果てていた
・現地に管理事務所等の管理施設が無く、職員も常駐していない為、何か用が有る時や、何か有った際に、連絡が取りづらく、すぐに対応してもらえず、不安だ
・実際に現場に行ったら、樹木葬墓地とは名ばかりの、ただの荒れた山林だった
・樹木や草花が、植栽されているのはよいが、植物が成長するにつれて、埋葬スペースになっている、土中に大きく根っこが張り出して、困っている
・不法投棄されたゴミが散乱していた
・火災の危険性が高い為、火気厳禁でお線香があげられなかった
・虫や動物に襲われた
・大雨が降った際、アクセスや足元が悪く、墓参を断念した
・雪が深い地域で、降雪時期には墓参ができない
・購入したまでは良かったが、墓地として、又は樹木葬墓地として、正式な許認可を受けておらず、無許可で運営されていることを知り、今後のことを思うと不安で、後悔している
・関連法令「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」「条例」「刑法」等に則り、適正に運営されていない
・地域住民が反対運動を起こしていた等

等々、様々な問題が有ったり、イメージや説明と違っていたり、見解の相違が有る場合等も有りますので、後から後悔しない為にも、可能な限り、一度は実際に現地に足を運んで、ご自分の目で確認し、不明な点や疑問点等が有れば、遠慮や躊躇をする必要は有りませんので、担当者に質問をして、ご自分が納得されるまで、詳しく説明をしてもらうことをお薦め致します。

万一、質問や疑問等をした際に、はぐらかされたり、明確で正確な回答が得られなかったり、嫌がるような言動をとる等した場合には、より慎重に検討されることをお薦め致します。又、一口に「都市型」とは言っても、現在日本全国では、実に様々なタイプの樹木葬が、数多く分譲されており、更に複数のタイプに分かれる為、疑問点等が有る場合には、墓地の管理者等へ、事前によく確認されることをお薦め致します。

[都市型型樹木葬の主なタイプ等]

●埋葬場所、立地等
・埋葬場所が、寺院、神社、教会等の宗教施設の敷地内にあるタイプ
・埋葬場所が、寺院、神社、教会等の宗教施設の敷地外の場所にあるタイプ等

●埋葬方法
・粉骨(遺骨を細かく粉砕)の必要有り
・粉骨(遺骨を細かく粉砕)の必要無し
・遺骨を土中に埋葬
・遺骨を地面表面に散布(散骨方式)
・遺骨を土(大地、自然)に還れるような形で埋葬
・遺骨を土(大地、自然)に還ることができない形で埋葬
・遺骨を骨壺のまま(土に還ることができない)納骨(安置)
・遺骨を土に触れる形(土に還る)で埋葬
・遺骨を納骨袋等に移し替えてから埋葬
・遺骨をステンレス等の筒やカプセル等に入れて埋葬
・遺骨を予め埋設してある、プラスチックやコンクリート等でできた、パイプ(筒)や枡等に、骨壺のまま埋葬するタイプ
・遺骨を予め埋設してある、プラスチックやコンクリート等でできた、パイプ(筒)や枡等に、骨壺から出して埋葬するタイプ
・遺骨の全量(全部)を埋葬
・遺骨の一部だけを埋葬等       

●樹木、花
・樹木や花を、個別の専有区画内(使用者が申込時に選んだ区画)に、各々植えるタイプ
・樹木や花を、個別に植えるのでは無く、管理者側が「シンボルツリー」等として、予め事前に植えてあるタイプ
・樹木や花を、植えないタイプ等

●安置(使用)期間
・安置(使用)期間が永代、永久、無期限(遺骨が土に還れる埋葬方式の場合が多い)
・安置(使用)期間が有期限(1年、3年、10年、30年、33年、50年等/遺骨を骨壺のまま安置(埋葬、納骨、埋蔵)し、土に還れない埋葬方式の場合が多い)
・安置(使用)期間を、一定期間毎(1年毎等)に更新するタイプ(遺骨を骨壺のまま安置(埋葬、納骨、埋蔵)し、土に還れない埋葬方式の場合が多い)等

●価格
・選ぶ区画(埋葬場所)により、価格が違う
・どこの区画(埋葬場所)を選んでも、価格が同じ(一律、同一料金)
・最大使用(埋葬)可能人数分まで、使用料等が変わらないタイプ
・最大使用(埋葬)可能人数内であっても、埋葬人数が増える毎に、使用料等が追加されるタイプ
・年間管理費(維持管理料等)が一切不要なタイプ
・年間管理費(維持管理料等)が、一定期間毎(1年間毎等)に必要なタイプ
・年間管理費(維持管理費等)が、永代使用料等に含まれているタイプ(一定期間毎の請求は無し)
・使用料や管理費等の他に、寄付金、お布施、護持会費等の料金が発生するタイプ等

●埋葬スペース
・土中に予め、プラスチックやコンクリート等でできた、パイプ(筒)や枡等が埋設されているタイプ(御影石等の蓋がしてあり、骨壺のまま安置(埋葬)する場合が多い)
・土中に、人工物(プラスチックやコンクリート等でできた、パイプや枡等)が埋設されていないタイプ(御影石等の蓋が無く、芝生張りや、玉竜等が植えてあり、遺骨が土に還れる形で埋葬される場合が多い)    
・土中に、人工物(プラスチックやコンクリート等でできた、パイプや枡等)は埋設されていないが、埋葬(納骨)の際に、ステンレス等の金属や、ガラス製の容器等に遺骨を入れて、埋葬するタイプ(遺骨が土に還れない場合が多い)等

●使用(埋葬)可能人数
・1区画につき、1名分の焼骨を埋葬可能
・1区画につき、2名分までの焼骨を埋葬可能
・1区画につき、3名分までの焼骨を埋葬可能 等

●永代供養
・永代供養が付いている
・永代供養が付いていない
・永代供養(「合同慰霊祭」「永代供養法要」「永代供養祭」等)を年1回開催
・永代供養(「合同慰霊祭」「永代供養法要」「永代供養祭」等)を年2回開催
・永代供養(「合同慰霊祭」「永代供養法要」「永代供養祭」等)の法要や祭事等は行わず、遺骨の受け入れ及び管理等のみ行うタイプ等

●合葬、合祀の有無
・一定の使用期間(期限)経過後に、遺骨を取り出され、合葬、合祀されるタイプ(骨壺のまま安置され、遺骨が土に還れない埋葬方式の場合が多い)
・永代、永久的に、合葬、合祀されないタイプ(遺骨が土に還れる埋葬方式の場合が多い、「永代個別埋葬方式」等)等

●区画(埋葬場所)選定方式
・抽選制(自由に区画、場所を選ぶことができない。又、応募多数の場合、抽選に漏れる可能性も有り)
・指定制(管理者側が、区画、場所を指定、割り当てる方式。自由に区画、場所を選ぶことができない)
・先着順(空いている区画の中から、使用者側が申込み順に、自由に区画、場所を選ぶことができる方式)    等

●区画(埋葬場所)の特定
・何らかの方法により、区画(埋葬場所)が特定できるタイプ
・区画(埋葬場所)が特定できないタイプ
・それぞれの区画(埋葬場所)が、明確に区別されているタイプ
・それぞれの区画(埋葬場所)が、明確に区別されていないタイプ等

●許認可
・管轄役所から、必要な許認可を正式に取得して、関連法令「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」「条例」「刑法」等に則り、適正に運営されている
・管轄役所から、必要な許認可を取得しておらず(無許可経営)、関連法令「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」「条例」「刑法」等に則り、適正に運営されていない等

●ペット
・ペット(焼骨)の埋葬が可能
・ペット(焼骨)の埋葬が不可
・ペット(焼骨)も人の遺骨と同様に、使用人数としてカウントされる
・ペット(焼骨)は使用人数にカウントされない等

●副葬品
・副葬品の埋葬が可能(品目等については、条件が有る場合が多い)
・副葬品の埋葬が不可等

●改葬
・埋葬後でも、遺骨の改葬が可能(骨壺のまま安置等、土に還らない埋葬方式の場合が多い)
・埋葬後、遺骨の改葬が不可(遺骨が土に還る埋葬方式に多い)等

●宗教、宗旨宗派
・宗教、宗旨宗派が、完全に自由、不問(無宗教主義者も含め、どの宗教、宗旨宗派を信仰している人でも使用可)
・特定の宗教、宗旨宗派が決まっている(指定された宗教、宗旨宗派の信者、信仰者以外の人は使用不可等)
・樹木葬の使用(申込み)条件として、特定の宗教、宗旨宗派の信者、信仰者、檀家、檀徒、氏子等になることが必要
・樹木葬の使用(申込み)条件として、特定の宗教、宗旨宗派の信者、信仰者、檀家、檀徒、氏子等になる必要が無い
・埋葬(納骨)の際や、その他各年回忌法要(49日法要、50日祭、1周忌、1年祭、3回忌、5年祭等)等の際、特定の宗教、宗旨宗派の宗教家(神職、僧侶、神父、牧師等)による、その様式に則った供養(法要、祭事等)が必要
・埋葬(納骨)の際や、その他各年回忌法要(49日法要、50日祭、1周忌、1年祭、3回忌、5年祭等)等の際、特定の宗教、宗旨宗派の宗教家(神職、僧侶、神父、牧師等)を呼ぶ必要が無く、どの宗教、宗旨宗派の宗教家(神職、僧侶、神父、牧師等)を呼ぶのも呼ばないのも自由、任意であり、無宗教でも可   等

樹木葬を選ぶ際に確認しておくべき項目

☐ 埋葬方式は、他の人の遺骨と混ざる心配の無い「個別埋葬方式」なのか?他の人の遺骨と混ざる「合祀、合葬方式」なのか?
☐ 「個別埋葬方式」の場合、個別埋葬をしてくれる期間は、「一定期間(有期限)」なのか?「永代(無期限)」なのか?
☐ 「個別埋葬方式」で、使用期間が「一定期間(有期限)」の場合、使用期間経過後に、遺骨はどうなるのか?
☐ 遺骨が「土に還れる」埋葬方式を採用しているか?
☐ 遺骨が「土」に触れる埋葬方式を採用しているか?
☐ 埋葬の際、遺骨は「骨壺」に入れたまま、埋葬されるのか?骨壺から出して、直接土中にまくのか?何か容器に入れるのか?
☐ 埋葬の際、納骨袋(土に還るよう木綿製の物が多い)は使用可能か?
☐ 埋葬の際、副葬品(位牌、霊璽、手紙、写真、眼鏡、入歯等)の埋葬は可能か?
☐ 副葬品の埋葬が可能な場合、埋葬可能な副葬品の種類、品目、大きさ、数量等の条件は?
☐ 「分骨」は可能か?
☐ 埋葬スペースの土中に、土以外の埋葬用の容器等(塩化ビニール製、プラスチック製、コンクリート製、金属製等のパイプや枡等)は、埋設されているか?
☐ 遺骨は地面表面に、散布する(散骨)方式なのか?
☐ 粉骨(粉砕機等を使用し、遺骨を細かく粉砕し、パウダー状にすること)する必要は有るのか?
☐ 1区画に、何名分の遺骨を埋葬可能なのか?
☐ 1区画に、2名以上の遺骨を埋葬可能な場合、追加料金は発生するのか?
☐ 区画の選定方法は、抽選制なのか?先着順なのか?
☐ 区画の場所は、自由に選べるのか?選べないのか?
☐ 1区画の広さは、一律同じなのか?
☐ 1区画の価格は、一律同じなのか?違うのか?
☐ 選ぶ区画の場所により、価格は違うのか?
☐ 選ぶ区画により、価格が違う場合、その理由は?
☐ 遺骨を埋葬する際、「埋葬手数料」等は発生するのか?
☐ 遺骨を埋葬する際、管理者の立会いは有るのか?無いのか?
☐ 遺骨を埋葬する際、埋葬作業を行うのは、管理者なのか?使用者なのか?
☐ 遺骨の埋葬は、「事前予約制」なのか?
☐ 遺骨を埋葬する際、宗教家
☐ 1区画に、複数名分の遺骨を、埋葬可能な場合、2名分以降の遺骨を埋葬する際に、追加料金は発生するのか?
☐ 1区画に1本ずつ、植樹や植花をするタイプか?
☐ 植樹や植花はせず、遺骨を埋葬するだけのタイプか?
☐ 1本のシンボルツリーの周囲に、遺骨を埋葬するタイプか?
☐ 使用期間は、「無期限(永代、永久)」なのか?「一定期間」「有期限」なのか?
☐ 永代供養は付帯しているのか?
☐ 永代供養の具体的内容は?
☐ 永代供養料はかかるのか?
☐ 永代供養の際に、供養してくれるのは誰なのか?
☐ かかる費用の内訳、明細は?
☐ 追加料金は発生するのか?
☐ 管理体制や管理方法は?
☐ 管理体制は万全か?
☐ 管理事務所等の管理施設は有るのか?
☐ 管理事務所等の管理施設が有る場合、
☐ 管理人や職員は、常駐しているのか?
☐ 購入の際に、「領収証」「使用権利証」等は発行されるのか?
☐ 法事会館(ホール)等、法要や会食ができる施設は有るのか?
☐ 十分な広さの駐車場は有るのか?
☐ お彼岸(春、秋)やお盆期間中等、
☐ 駐車場、進入路、参道等は舗装されているのか?
☐ バリアフリー設計されているか?
☐ 車イスのまま、墓前(礼拝場所)まで行けるのか?
☐ アクセスは良好か?
☐ 高速道路のインターチェンジ、鉄道の駅、バスの停留所等は、近くに有るのか?
☐ 自然災害(天災、風水害、土砂災害、地震、火山活動、高潮、津波等々)が発生する危険性の高い場所なのか?過去に自然災害が発生したことは有るのか?
☐ 過去に何か、重大なトラブル等が発生したことは有るのか?
☐ アクセスは良好か?
☐ 周辺環境はどうか?
☐ 野生動物は出没するのか?
☐ 管理者が寺院、神社、教会等の宗教法人の場合、他の宗教、宗派の信者でも、使用可能か?
☐ 宗旨、宗派、宗教は自由か?
☐ いわゆる「新宗教(新興宗教)」の信者でも、使用可能か?
☐ 無宗教主義者でも使用可能か?
☐ 遺骨を埋葬する際、寺院の住職、神社の神職、教会の神父や牧師等の宗教家を呼ばずに、埋葬することは可能か?
☐ 埋葬時や、年回忌法要の際等、自分の信仰する、寺院の僧侶、神社の神職、教会の神父や牧師等の宗教家を、呼んで供養してもらう事は可能か?
☐ 管轄役所から、正式に許認可は受けているか?
☐ 管轄役所から発行された、許可証や許可番号は?
☐ ペットの遺骨も埋葬可能か?
☐ ペットの遺骨が埋葬可能な場合、人の遺骨と一緒に埋葬してもらうことは可能か?
☐ ペットの遺骨も埋葬可能な場合、使用人数にカウントされるのか?されないのか?
☐ ペットの遺骨も埋葬可能な場合、条件や制限は有るのか?
☐ その他気になること、確認しておきたこと   等